月球儀
月球儀は、いまこの瞬間の月をつかんで回せるページです。向きも満ち欠けも、指定した瞬間の実際の値で描かれます。今夜どちら側が光っているのかを確かめるのにも、静かの海がどこにあるのかを覚えるのにも使えます。
この章では、月の回し方、日付を動かして満ち欠けと秤動を追う方法、地名ラベルと解説の読み方、そしてリンクで特定の月を指す方法を扱います。
月を回す
ドラッグで月が回ります。指を離しても少しだけ回り続けるので、勢いをつけて裏側まで送ることもできます。ホイール(スマートフォンではピンチ)で近づけば、クレーターの底の影や、海の縁の入り組んだ形まで見えてきます。
設定パネルの起伏の誇張を動かすと、地形の凹凸が強調されます。既定は3倍です。斜めから光の当たった縁を見ながらスライダーを20倍まで上げてみてください。平らに見えていた海の中にも皺があることが分かります。ただしスライダーのすぐ下にあるとおり、実際の月の起伏は半径のわずか0.5%未満です。ここで見ているのは、その0.5%を目に見えるところまで引き伸ばした姿です。
このモデルについてを開くと、色がLROの広角カメラで撮られたアルベドマップ、起伏がレーザー高度計の実測標高から起こされていることが書かれています。地形は想像ではなく、測られたものです。
満ち欠けと、月の首振り
既定では現在が選ばれていて、いまの月が出ています。1分ごとに時刻を取り直しているので、開いたまま置いておいても表示が古くなりません。
日付の下にあるもう一本のスライダーが、朔望月スクラブです。前後およそ半月ぶんを動かせて、新月から満月へ、そしてまた新月へと欠けていく様子が連続して見られます。端まで行っても、一度指を離してからもう一度掴めば、そこを起点にさらに先へ進めます。何ヶ月でもこの調子で進んでいけます。特定の日を見たいときは、上の入力欄に日時を直接打ち込んでください。1900年から2100年までが範囲です。
動かしている間、下の3行が追いかけてきます。輝面比は光っている面積の割合、位相は新月から二十六夜月までの呼び名です。3つめの秤動は、この球儀でいちばん面白い数字かもしれません。月はいつも同じ面を地球に向けていますが、軌道が楕円で自転軸も少し傾いているため、首を振るように前後左右へ揺れて見えます。スクラブを一往復させながらこの行を見ていると、月が正面から数度ずつ振れ、縁の向こうにあったはずのクレーターが顔を出すのが分かります。なおこの値は地球の中心から見た地心秤動で、観測地の違いによる日周秤動は含んでいません。

上弦の月。欠け際に並ぶクレーターが、いちばん深い影を落とす。

同じ瞬間を起伏20倍で。平らに見えていた海にも皺があることが分かる。
地名を読む、解説を読む
地名ラベルが入っていると、球の上に地名が浮かびます。名前は月と一緒に動き、縁を回り込んで裏へ行くと自然に消えます。種別の海・クレーター・着陸地点で、出す種類を絞れます。アポロやルナの着陸地点は小さいので、少し拡大しないと出てきません。
下線が点線で引かれている名前は、押すと解説カードが開きます。直径、座標、そのために読んだ参考資料と、その地物についての短い文章が並びます。逆に、下線のない名前は押しても何も起きません——解説をまだ書いていない地物だからです。いまのところ、解説があるのは全体の半分ほどです。空のカードを開くよりは何も起きないほうがましだという判断で、そうなっています。
どれに解説があるのかを名前で見たいときは、解説から探すのリストを開いてください。解説を持つ地物だけが種別ごとに並んでいます。カードは開いたままで球を回せますし、日付を動かしても、起伏のスライダーを触っても、拡大しても閉じません。「静かの海の説明を読みながら、静かの海に光が差してくるのを見る」ことができます。閉じるのは×かEscか、球の何もないところをクリックしたときです。

静かの海の解説を開いたところ。下線付きの名前を押すと、こうして開く。