空を見る
Asterariumの中心にあるのは、この空です。地球上のどの場所に立って、どの日時を見上げるかを決めれば、そのとき本当にそこに見える星空が描かれます。1万年前のストーンヘンジの空も、来週の金曜の東京の空も、同じ手順で出せます。
この章では、視点の動かし方から、場所と時刻の指定、表示の切り替え、上映モード、共有とスクリーンショットまでを扱います。複数の空をつないで見せる星空ツアーは、別の章にあります。
いつ、どこの空か
空を決めるのは、立っている場所と見上げている瞬間の2つだけです。場所は画面左上のチップ——いまの地名と緯度経度が出ているところ——を押すと変えられます。開いた観測地点を変更には地球儀が常に出ていて、行きたいあたりを直接クリックすれば、そこがあなたの立ち位置になります。都市名で決めたいときは検索、緯度・経度・標高(m)を打ち込みたいときは手動入力、いま自分がいる場所でよければ現在地の現在地を取得です。
時刻は画面下のバーが受け持ちます。左端の▶と⏸で時間を流したり止めたり、その両脇の遅くする・速くするで速さを1段ずつ変えます。速さは1×から1分/秒・10分/秒・1時間/秒まで上がり、バーの表示がいまどれなのかを示します。逆行を押せば同じ速さで時間が巻き戻り、現在を押せばいまこの瞬間に戻ってLIVEの表示が点きます。星が動くところを見たいなら1時間/秒あたりから試してください。日周運動が目に見える速さになります。
特定の日時に飛ぶなら、バー右端のカレンダーから日時ジャンプを開きます。日付と時刻を打ち込んで適用するほか、今夜21:00・日没へ・次の満月の3つは1回押すだけで着きます。今夜の空を見るなら今夜21:00、月の出ている空を作りたいなら次の満月が早道です。
メニューの空には今日の天文情報もあり、今夜の見どころ・日の出入りの時刻・月齢がまとまっています。今夜何を見るか決めていないときは、ここから始めるのが手軽です。
見せるものを選ぶ
空に何を重ねるかは、メニューの空にある表示設定で決めます。星座線・星座名・星名・天の川・大気・地面・星雲・星団の7つを、それぞれ独立に切り替えられます。星座を覚えたいなら星座線と星座名を入れ、実際の見え方を確かめたいなら両方切る——学習と観測で必要なものが違うので、切り替えは軽い操作にしてあります。
大気と地面は、空の「作り」に効きます。大気を切ると昼でも星が見えるようになり、地面を切ると足元まで天球が続いて、いま地平線の下にある星の配置まで確かめられます。グリッドはなし・赤道・地平から選べます。赤道は星の座標(赤経・赤緯)の網、地平はあなたの方位と高度の網で、同じ空に別々の座標系が重なるのを見比べられます。
光害のスライダーは、街明かりの量を0から8まで動かします。左端の漆黒の空は人工光のない山の上、右端の都心は東京の真ん中です。同じ日時・同じ場所のまま端から端へ動かしてみてください。天の川が消え、星が数十個まで減っていく——見えなくなるのは星ではなく空のほうだということが、そのまま分かります。

同じ夜、同じ方角の空を光害0(漆黒の空)で見たところ。天の川が背骨のように通っている。

グリッドを赤道にしたところ。星の座標系が、そのまま空にかかる。
上映モードで見せる
誰かに空を見せるとき、操作の道具は邪魔になります。メニューの体験から上映モードを選ぶと、画面が全画面になり、3.5秒ほど何もしないでいるとUIが静かに消えて、空だけが残ります。カーソルを動かすかキーを押せば戻ってきます。会議室のプロジェクターや、テレビに映した星空を眺めるための状態です。
完全に消したいときはUIを隠すを押してください。以後は操作しても表示は戻らず、空だけが残り続けます。戻したくなったら画面の右上隅にカーソルを寄せます。少し待つとUIを表示と✕が現れます。
オートパンを入れると、視点がゆっくり自動で旋回し始めます。何もしなくても空が流れていくので、上映の背景として長く映しておくのに向いています。あなたが操作した瞬間に旋回は止まり、手を離せばまた動き出します。
終わるときは右上の✕、またはEscです。上映のあいだは画面が消灯しないようになっているので、途中でスリープに入る心配はいりません。
キーボードで速く動く
パソコンで長く触るなら、キーを覚えると速くなります。矢印キーで視点が動き、+と−でズームします。Spaceで時間の再生と一時停止、Rで逆行。1〜4はそれぞれ決まった速さの時間送りで、1を押せばライブに戻ります。
?を押すと、この一覧がそのまま画面に出ます。Escで閉じます。忘れても、?だけ覚えていれば全部思い出せる作りです。
スマートフォンで、実際の空と見比べる
基本の操作は同じです。ドラッグで見回し、ピンチでズームし、天体をタップして選びます。観測地点・日時・検索の各パネルは、画面下から出るシートになります。
スマートフォンならではの操作が一つあります。画面右下の空にかざすを押すと、端末の向きがそのままカメラの向きになります。夜、外に出て空にかざしてください。画面の中の星の並びと、頭上の本物の並びが重なります——目の前の光がどの星なのかを確かめる、いちばん直接的なやり方です。方位がずれていると感じたら、画面をダブルタップすると北の基準を取り直します。手動操作に戻るで、いつもの指の操作に戻ります。
このボタンは、端末が向きのセンサーを持っている場合にだけ現れます。パソコンには出ません。また使い始めに、ブラウザからセンサーの利用許可を求められることがあります。

スマートフォンでの画面。時刻バーの上に、空にかざす・ズーム・署名の列が並ぶ。
